就プロ > インタビュー > 日本を代表するテクノロジーベンチャー企業の執行役員が語る「データ経済時代」のキャリア思考とは

日本を代表するテクノロジーベンチャー企業の執行役員が語る「データ経済時代」のキャリア思考とは

日本を代表するテクノロジーベンチャー企業の執行役員、三浦氏が語る、これからの社会のキャリア論。多くの人はこれからやってくる“データ経済時代”に向けて考え方やマインドシフトをしていく必要があると、三浦氏は語ります。 インターネット経済からデータ経済時代へ。大きな変化が訪れるこれからの10~20年先を見据えたキャリアづくりとは何か。激動の未来を生きるためのキャリア論に注目してください。

2018.04.18.Wed

今年も開催!Career Theaterとは?

昨年5月、キャリア支援団体en-courage主催「Career Theater」というイベントが開催されました。

そこでは「〜これからの人生の話をしよう〜」と題し、有名企業のエグゼクティブ達が登壇、「長く険しい旅路の数々」と「これから若者が歩むべき道のりの見通し」を熱くお話いただき、5月という時期ながら、1,000名近くの就活生に参加をいただきました。

en-courageでは、今年も
・5/19(土)東京:ベルサール汐留
・5/20(日)京都:京都国際会館
にて、そのイベントを開催します。

当記事では、開催を前に、昨年の講演内容の書き起こし・編集を行いました。今回ご紹介するのは、株式会社フロムスクラッチ 執行役員 三浦 將太(みうら・しょうた) 氏の登壇部分。

多くの人はこれからやってくる“データ経済時代”に向けて考え方やマインドを変化させていく必要があると語る三浦氏。インターネット経済からデータ経済時代へ。大きな変化が訪れるこれからの10~20年先を見据えたキャリアづくりとは何か。激動の未来を生きるためのキャリア論に、注目してください。

三浦氏の熱い想いをぜひ受け取って頂くと共に「Career Theater」の魅力にも触れ、ぜひ参加をご検討いただければと思います。

en-courage「Career Theater」ご参加はコチラから

登壇者プロフィール

<三浦 將太 氏(Shota Miura)>
株式会社フロムスクラッチ 執行役員

新卒にて国内独立系の経営コンサルティングファームに入社。戦略コンサルティンググループにて、業種横断的に中堅・大手企業を対象とした様々なPJTにて中長期経営計画、新規事業立案、事業再生計画策定、マーケティングプラン立案に従事。

その後、リクルートマーケティングパートナーズにて、教育領域の新規事業の立上げに従事(現・スタディサプリ)。事業計画策定、マーケティングプラン策定、アライアンス、コンテンツ企画などを経験。2015年にフロムスクラッチに入社。

間違いだらけのキャリア観?“危ない思考”をしている学生とは。

三浦:フロムスクラッチという会社で執行役員をしている、三浦と申します。本日はよろしくお願いします。

フロムスクラッチという会社は、データ・テクノロジーの領域で事業を展開している会社です。これまでにシリコンバレーに拠点を構えるVCや、産業革新機構などから総額45億円の資金調達をしている、テクノロジーに強みのある会社です。

本来であれば、ここが会社の情報や特徴を伝える場になるのかもしれませんが、本日は一切、フロムスクラッチという会社についてはお話しません。 なぜなら、就職活動が始まってもいない今の皆さんに、会社のことを伝えても大きな意味をなさないからです。

では何を伝えるべきか。本日は、データやテクノロジーの発展が社会をどう変えていくのか、そしてそれが皆さんのキャリアにどのような影響を与えるのか。そのような大きな変化を前提としたとき、皆さんがどういった視点でキャリアを選択していくべきなのか。そのようなことをお話したいと思います。

まずは、皆さんと一緒にこの問いから考えてみたいと思います。

「仕事やキャリアを、どのような軸で選ぶべきか」

私も採用活動のシーンで、多くの学生にこの質問をすることがありますが、実に様々な答えが返ってきます。

例えば、やりたいことや楽しいことを仕事にしようという考え方。自分の好きなことはこれだ、じゃあそれを仕事にしよう。そう考える方もいます。

得意、不得意に基づいて考える人もいます。自分の得意に基づいて、こんな職種・業種がいいな、じゃあこういう会社がいいなと考える方です。

あとは、企業ブランドや安定という軸で選ぶという考え方もあります。ブランドが大事、家族にも喜んでもらえる大企業がいいなと考える方もいます。

このように、色々なキャリア選択の軸があると思います。就職活動を始めたばかりの方にとっては、そもそもキャリアの軸が定まっていないという方もいらっしゃると思います。

ここで、誤解を恐れずに極端に言い切ります。今挙げたようなキャリア選択の考え方は全て“間違い”です。正確な表現をすると、これからの時代を生きる私たちにとっては、先に挙げたような考え方は間違いとなってしまいます。

では、なぜそのような考え方が間違いなのか。一緒に考えていきましょう。

世界の変化は加速している。テクノロジーの進化がキャリアや仕事の様相を大きく変えていく。

三浦:ここでまた1つ質問をします。

“あるサービス/プロダクトが、1億人のユーザーを獲得する、つまり1億人に使ってもらうまでにかかった時間はどれくらいか”、という問いです。

例えば、電話というサービスを考えてみましょう。電話は1800年代の後半に発明されましたが、そこから1億人に普及するまでに、約70~80年かかったと言われています。

次にテレビ。テレビは1900年代の前半に発明されました。1億人のユーザーを獲得するまでに約40年かかったと言われています。

同じようにインターネットを見てみましょう。今日では私たちが当たり前のように使っているインターネットですが、使われるようになったのはつい最近、約20年前のことです。そこから1億人に普及するまでに、約7年ほどかかりました。

もっと新しいサービスも見てみましょう。例えばFacebookやInstagram。使っている方も多いと思います。Facebookは登場から4年、Instagramは登場から2年間で、約1億人のユーザーを獲得しています。

つい昨年に大流行したPokemonGOは、たったの1ヶ月で1億人のユーザーを獲得しています。

いくつか例を出しましたが、ここで言いたかったことは“物事が普及するスピードが、過去と比べ物にならないくらいどんどん速くなっている”ということです。つい最近流行ったものが、また新しいテクノロジーに代替されていく。普及のスピードも早ければ、新技術の進化のスピードも急速に早まっています。

今、こうしている間に発明された新たなサービスが、明日にでも1億人に使われ、世界の価値観やあり方やを大きく変えているかもしれません。つまり、私たちは“今日の常識が明日には変わっているかもしれない”そんな時代を生きています。

私たちがいま、当たり前のように使っているインターネットやスマートフォンも、つい10年前までは目新しいものでした。それが短期間で、我々の常識を、そして社会や生活を大きく変えていきました。

スマートフォンを使えば当たり前のようにインターネットに繋がり、あらゆる情報を手にいれることができる。LINEやFacebookで友人とリアルタイムで連絡を取ることができる。ハイスペックなハードウェアが必要だったゲームを手軽にオンラインで楽しむことができる。

こんなことを10年前に想像できていた人はほとんどいませんでした。このようにインターネットやスマートフォンが普及した現代は「インターネットがインフラ化した時代」と言われています。

今後の数十年は、データ・人工知能の時代

三浦:では、これからの10年、20年はどう変わっていくのでしょうか。どんなものが生み出され、どのように我々の生活や社会を変えていくのか。

結論から言います。これからの時代は、「データやテクノロジーがインフラ化していく時代」と言われています。「人工知能がインフラ化する時代」とも言えるかもしれません。

今、日々当たり前のようにスマートフォンに触れ、インターネットが生活に浸透しているのと同じように、これからは当たり前のようにデータと人工知能を活用する時代がやってきます。

行きたい場所を入力すれば、自動走行車が正確な時間に、安全に目的地へ届けてくれる時代がすぐそこまでやってきています。裏側を支えているのは大量のデータと人工知能です。

もっと未来になれば、人工知能が私たちの記憶や推論などの思考活動をサポートするようになります。例えば、私たちの頭の中にチップが入り、あらゆる空間にセンサーが張り巡らされ、今ここで私が話していることも、IoTによって人が記憶することなく、センサーとチップを介して人に伝達され、思い出したい時にチップがその記録・記憶を呼びだしてくれる。そんな機能を手軽に使えるようになるかもしれません。

今話したことは大きな変化のほんの一部です。これからの10年や20年で、このような変化がどんどん起きていきます。もちろん、これらの変化は皆さんのキャリア選択にも、大きな影響を及ぼします。

以前、ニュースなどでも良く取りざたされたので、目や耳にしたことがある方も多くいらっしゃると思うのですが、オックスフォード大学の研究などでも、今後10年で多くの仕事が人工知能やロボットに代替されるという調査結果を発表しています。

単純な肉体労働はもちろんロボットや機械に代替されていきますが、それは頭脳労働についても同様です。弁護士、会計士、金融アナリストなど、高い専門性を誇る仕事も、これから消える職業としてリストアップされています。

冒頭、私は皆さんに「どんなキャリア選択をしますか」という質問をしました。

「好きなことを軸に仕事を探す」、「ブランドが高い会社で仕事をする」。そういった軸で選んだ職業が、もしかしたら10年後、20年後にはなくなっているかもしれません。

そんな時代に、あなたはどんなキャリアを描き、どのような仕事をして生きていくのでしょうか。社会が大きく変化していく、この不確実な時代で、自らの人生、キャリアを豊かなものにして生きていくためにも、是非これからのキャリア選択に危機感を持って欲しいのです。

自分のキャリアを考える上で、時代や社会の変化を正しくとらえていないと、職業を奪われる側に回ってしまうかもしれないのです。

en-courage「Career Theater」ご参加はコチラから

不確実な時代で生きるためには、マインドシフトが必要。「Goal People」のマインドの特徴とは。

三浦:では、そういった変化の激しい不確実な時代でどうすればよいのか。激変していく社会を生きる全ての人に求められているのは、今のマインドを変えていくことです。

ここで「River People」と「Goal People」という考え方を紹介します。

「River People」とは何か。「現在点」を基準に、積み上げ式でこれからのことを考える人のことです。 多くの人は、この「River People」の考え方を持っています。

「『今』これをやりたいと思っているから、そういう仕事をやろう。」「『現時点で』これが得意、不得意だから、こういう企業に就職しよう。」

この考え方は当然、社会や時代の変化について全く触れられていません。

今、この瞬間においてはその考え方や選択は正解かもしれません。しかし、5年後、10年後の価値観において、その選択は正解なのか。

10年後には、その仕事を当たり前のように人工知能が代替している。そんな仕事を今選択することが正解でしょうか。 未来がどういう世界であり、未来で歩むべきキャリアについて考えられておらず、もしかしたら将来、突然職業を奪われてしまう、そんなリスクも検討できていません。

一方で、「Goal People」は、「未来のあるべき姿」を基準に思考する人のことです。

やりたいことを探す、といったアプローチではありません。

これからの社会、未来は今後どうなっていくのか。その未来を前提として、自分はどのように変わっていかなくてはならないのか。自分が普遍的に求められる人材になるためには、どのようなスキルを身につけ、経験をし、キャリアを歩んでいくのか。

未来のあるべき姿から逆算して自分のキャリアをつくっていく。そういった思考にシフトしていかなければいけないのです。

今、ほとんどの人が「River People」の考え方をしてしまっています。これからは、マインドシフトをしてGoal Peopleの考え方を持つ必要があります。そうしなければ納得いくキャリアを描くことができないし、キャリアを奪われてしまうかもしれない。

時代の変化に先回りし、激変する社会から求められる人材になる。“自分探し”をするのではなく、これからの時代を見据えた“自分創り”をする。今、皆さんが一番考えなければならないことです。

話を聞くだけでなく、アクションを起こせ。未来の環境に適応できる人材へ。

三浦:そうは言っても、何をすればいいのか、よくわからないと思います。

「とにかくたくさん企業を調べてみよう」、「親や先輩など、活躍している人の話をたくさん聞いて、その通りに動いてみよう」、「自分の興味のあることに関連している企業を沢山調べてみよう」など、色々なアクションが考えられます。

全て間違いではありませんが、是非、念頭に「今後、データやテクノロジーの発展が、世界をどのように変えていくのか」という視点を持ってアクションを取っていただきたいです。

そうすれば、入ってくる情報の質も量も大きく変わっていきます。そのようなアクションを繰り返していけば、自然と視界が開けていくかもしれません。

今日、私の話を聞いて「今後、データやテクノロジーで世界が大きく変わるんだ、よくわからないけどワクワクするな」」なんて思った人は、ぜひ積極的に行動してください。

「ああそうなんだ」と言って何も行動せずに終わってしまう人。興味と危機感の入り混じった感情の中でも何かしらの行動を取る人。この時点で大きな差はついてしまいます。

完全に理解していなくても大丈夫です。少しでも“ピン”ときた、という人は積極的にアクションを取ってください。きっとそれは、未来の自分により良い影響を与えるでしょう。

私たちも、皆さんにただ危機感を煽って何もしないわけではありません。アクションを起こしたいと思っている方に、これからの世界の変化を学べるような場を用意しています。

例えば、フロムスクラッチは「GROw」というインターンシップを開催しています。今日もデータ、テクノロジーという話に重きを置いてお伝えしましたが、インターンシップでも、データやテクノロジーが今後世界をどのように覆い尽くしていくのか、それを体感できるようなコンテンツ・ワークを準備しています。

ポジショントークになってしまうかもしれませんが、「GROw」は毎年、多くの学生の方に参加いただき、「価値観が大きく変わりました」、「本質的に身につけるべき力がわかりました」、「今後のキャリア設計に大きな影響を受けました」といった感想をもらっています。

私たちフロムスクラッチの社員も、学生の皆さんのアウトプットに対して、真剣にフィードバックをします。学生の皆さんには、インターンシップで限界まで思考をしてもらいます。思考とフィードバックを繰り返していくことで、世界を見る目が大きく養われると思います。

「GROw」参加者は、データやテクノロジーの知識はもちろん、思考力といった本質的な力がつくことからか、去年の就職活動では、いわゆる「難関企業」から多数内定をもらった、という報告もいただいています。

私たちとしては、自分たちの会社を知ってもらいたいという気持ちよりも、参加した学生にちゃんと力をつけてもらって、その力を社会に対して、もっともっと発揮していってほしい、という目的でインターンシップを開催しています。

未来、データ、テクノロジー、そしてそのような時代のビジネスの作り方。これらのことをもっと知りたい、もっと本質的な力を身に付けたいと、少しでも思った方は、ぜひインターンシップ「GROw」に挑戦してみてください。損はさせません。

それでは、これで私の話を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。

en-courage「Career Theater」ご参加はコチラから

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

就プロの人気記事をお届けします!

 
  • interview他の記事

    企業情報を探す