就プロ > 業界一覧 > 財務・M&Aコンサル

財務・M&Aコンサル業界とは

財務・M&Aコンサルとは、クライアントに対して、財務やM&A(Mergers and Acquisitionsの略。企業の合併・買収のこと)を通じてコンサルティング業務を行うことである。より具体的には、業界・市場の調査分析に基づいたM&A戦略の企画と提案、具体的な案件の立案、M&Aスキームの策定、企業価値の評価、手続書類案の作成、資金調達のアドバイスなどが業務内容として挙げられる。

また、こういった財務、M&Aコンサルのみを行う企業を「M&Aブティックファーム」と呼ぶ事もある。銀行や証券会社、大手コンサルティングファーム、監査法人など、様々なプレイヤーが財務やM&Aのコンサルティングを行っているが、こういった企業は額の大きい案件のみを取り扱う傾向にあり、ブティックファームはそういった企業に取り扱われない中小企業の案件を中心にサービスを展開している場合も多い。

  • 市場規模

    • 日本のM&A市場は2011年以降右肩上がりの成長を続けており、2011年は1,600件程度だった案件数は、今や3,000件に届こうとしている。金額についても、2006年以来の15兆円を超え、1999年に次ぐ歴代2位の市場規模にまで成長した。

       

      大手証券会社などをのぞき、特にブティックファームに絞って主要プレイヤーの実績について見てみると、2015年度の各社の売上高は日本M&Aセンターが148億円、GCAサヴィアン(アドバイザリー事業)が128億円、M&Aキャピタルパートナーズが28億円となっており、売上高数十億〜100億円程度で業界の主要プレイヤーとなることがわかる。

       

      取り扱っているM&Aの取り扱い案件数ベースで比較すると、GCAサヴィアンが28件、M&Aキャピタルパートナーズが44件である。売上高の推移を見てみると、日本M&Aセンターは2014年度の売上高122億円から+20.9%、GCAサヴィアンは2014年度の売上高103億円から+24.3%、M&Aキャピタルパートナーズは2014年度の売上高167億円から+70.8%といずれの企業についても前年から業績を伸ばしており、業界全体が好景気であることがうかがえる。

  • 市場環境

    • 少子高齢化に伴い、日本の中小企業オーナーの高齢化も進み、M&Aによる事業承継のニーズはますます高まっている状況にある。世界的に見ても、2015年のM&A市場は前年から約4割も拡大し、この波は2016年も継続するとの見通しが立っている。

       

      背景としては、金利が未だ低水準であることや、「物言う株主」とも呼ばれる、企業価値の向上にシビアなアクティビストファンドによる後押しなどが考えられており、経済成長の懸念も相まって、大手企業による買収案件が増えると予想されている。

       

      日本企業の経営者も海外M&A案件を積極的に行う姿勢を見せており、今後は国際案件も増加すると見込まれている。業界内のプレイヤーには、海外の大手コンサルティングファームの日本支社も含めて、2000年以降に設立された新興企業が多く、未だ若い業界だと言える。

  • 業界のよいところ

    • 財務・M&Aという側面からのアプローチは、企業に対するコンサルティング業として、最も直接的で結果が目に見える。実際に企業が買収し(され)たり、合併を行うことの支援は、最も大きな経営の意思決定の1つであり、クライアント企業の経営に直接的に関与・影響しているといった大きなやりがい・責任感・達成感なども得ることができる。

       

      専門性の高い業界のため、小規模ながら少数精鋭のところも多く、平均年収が2,000万円を超える企業もあるなど、報酬面での待遇も良い。

  • 代表的企業

    • GCAサヴィアン・ラザードフレール・レコフ・ジャフコ・日本M&Aセンター・ダフ・アンド・フェルプス・アメリカン・アプレーザル・ジャパン・タクトコンサルティング・みらいコンサルティング・ミリマン・インクなど

Industry

他の業界

INDUSTRY LIST業界一覧

企業情報を探す