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「志望動機」「やりたいこと」を聞く意図は? 現役ベンチャー人事の場合

面接で必ず聞かれる「志望動機」や「将来成し遂げたいこと」。あなたはどんなことがやりたいの?なんて聞かれるけど、多くの人が「やりたいこと」なんてない。それなのに、なぜ面接で聞くんだろう?そんな疑問も耳にします。そこで今回は、現役人事担当者の金山さんにインタビュー。企業はなぜ「やりたいこと」を聞くのか。「志望動機」はどこまで考えるべきか。「やりたいこと」選びに悩んでいる人、必見です。

2018.05.14.Mon

面接で必ず聞かれる「志望動機」 企業はなぜ聞くのか?

就活の一つのキーとなる「志望動機」や「将来成し遂げたいこと」。面接では、必ずと言っていいほど聞かれるテーマですよね。

あなたはどんなことがやりたいの?なんて聞かれるけど、明確な「やりたいこと」を持っている人の方が少ないのでは。

多くの人が「やりたいこと」なんてない、自分がどんな仕事に向いているのかはわからない。それなのに、なぜ面接で聞くんだろう?そんな疑問も耳にします。

そこで今回は、現役人事担当者の金山さん(仮名)にインタビュー。

企業はなぜ「やりたいこと」を聞くのか。「志望動機」はどこまで考えられていればいいのか?「やりたいこと」選びに悩んでいる人、必見です。

「志望動機」はその企業への熱意を見るための指標?

—面接で聞かれる「志望動機」や「やりたいこと」。

「そんなのないよ」という学生も多いと思うのですが、金山さんは人事担当者として、なぜこの質問をしているんでしょうか?

金山:実は私も「やりたいこと」を質問するのは、あまり本質的ではないんじゃないかなと思うんです。

面接の場で「やりたいこと」を聞かれて、深掘りされる。だから、本当にやりたいことかどうかはわからないけど、うまく捻り出して綺麗なロジックで話せるようにする。

最近では、そんな場当たり的な「やりたいこと探し」に意味はあるのか?といった声が、学生からも人事からも上がってきています。

—確かに、そんな話を耳にしたこともあります。では、それではなぜ多くの企業で「志望動機」が聞かれるのでしょうか?

金山:正直、担当者によって「なぜ聞いているのか」は大きく変わってくるなという実感があります。

私の実感値でしかないので、参考になるかどうかは…なのですが、一番多いパターンは、内容の良し悪しは置いておいて「その企業への熱意」を知るために聞いている、という担当者ではないでしょうか。

「志望動機はなんですか」
「この企業でどんな仕事をしたいですか」
「同業の○○社ではなくて、うちの会社を志望する理由はなんですか」

そんなことを聞いて「この人はうまく答えられているな」「この人はあまりまとまっていないな」といった判断をする。

確かに、そういった質問を聞けば、その人がどれだけ会社・事業のことを知っているのか、そこに対してどう感じているか、考えているのかを知ることはできる。

だから「その学生が準備をしているか」という観点で「志望度」を図ることはできるでしょう。

そういった観点で、面接の場で「志望動機」や「やりたいこと」を聞く面接官は多いと感じています。

はじめに、内容の良し悪しは置いておいて、と前置きをしたのは、冒頭にお話をしたことが大きな理由です。「やりたいこと」を聞かれるから、それに備えて「やりたいこと」を準備する、そういった学生も多いですよね。

私が就活をしていたのは約10年前ですが、「商社に受かりたかったら、東南アジアでインフラの重要性を感じた話をしろ!」なんていう話が学内で広がっていたこともありました(笑)

そんな風に、就活生が心の底から「やりたいこと」を持っているかは怪しい。だから、入念な下調べが行うほどの熱意があれば、内容の良し悪しはそんなに気にしていない、そんな人も多いでしょう。

もっと極端なケースであれば、「コミュニケーション能力」を図るために、形式的に志望動機を聞いている、そんな担当者もいるでしょうね。

面接に際し、自分のモチベーションの源泉を知ることは重要

—聞かれるから、上っ面のロジックを固める就活生。そのことを承知の上で話を聞いている人事。なんだか、あまり本質的ではないような構図ですね…。

それでは「志望動機」は、ある程度ロジックの通った話さえできれば、適当でもいいや、そんな風に思っていればいいのでしょうか…。

金山:確かに、この構図はあまり本質的ではないと思います。

ただ、「志望動機」や「やりたいこと」を考えることを通じて、自分のモチベーションの源泉を知っておくことは重要だと思います。

—モチベーションの源泉、とは…?

金山:「やりたいこと」とはなんぞや、と考えた時に、色々な切り口があると考えています。

例えば「その『仕事自体』が好き」というモチベーションと、「その仕事を通じて生み出す『社会的意義』に喜びを感じる」というモチベーションは違います。

ただ、これらのモチベーションを「やりたいこと」と一纏めにしてしまっている人も多いのではないでしょうか?

例えば、私は教育系のベンチャー企業で働いていますが、小学校の教員になる、という選択肢もなかったわけではありません。

教員の仕事を考えてみると、塾講師の経験から、子どもたちに「勉強を教える」ということはすごく好きでした。そして、その仕事を通じて生み出す社会的な価値も少なからず感じていた。

では、なぜ教育系のベンチャー企業で働くことを決めたのか。それは、私の一番大きなモチベーションの源泉が「社会的意義」にあったから。

いち教員として与えられる範囲はそこまで広くありません。そう考えると、民間企業から、教育をより良いものにしていく、その影響範囲の大きさが私の大きなモチベーションとなっていたからです。

私は「目の前の仕事」よりも「仕事を通じて生み出す社会的意義」を重要視する人間だったということですね。

こうした認識をしておらず、ミスマッチを起こしてしまっている社会人も多いと思います。

例えば「発展途上国にインフラを作る」という社会的意義には共感をしているけれど、やる仕事は「各ステークホルダーとの地道な折衝」で、その仕事に魅力を感じられずに辞めてしまう、そんな人もいるでしょう。

他にも色々なモチベーションの源泉があるでしょう。「成長」「金銭」「社内の人間関係」など。自分がやりがいを感じて働けるかどうかは、それが複合的に重なったものであり、モチベーションごとに強弱もあるでしょう。

ただ、その多面性を見落としてしまっている就活生は多いと感じます。特に、先ほどの「発展途上国にインフラを」のように、事業の社会的意義という観点ばかりを見つめてしまっている人は多いです。

モチベーションの多面性を認識しながら、自分がそれぞれどういった時にやりがいを感じるかを考え、自分に最も合う会社を探す。そのプロセスは、自分が納得のいくキャリアを得るために非常に重要だと思います。

そして、就活においても、特にそういった部分を注視し、自社とのマッチングを深く検討している会社もあります。そういった面接のためにも、この点を深掘りしておくことはすごく重要だと思います。

—なるほど…。その企業の事業や意義だけではなく、様々な切り口から、自分に合った会社かどうかを判断する、そういったことも重要になるんですね。

すごく勉強になりました!本日はありがとうございました!

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