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「志望動機」「やりたいこと」を聞く意図は? 現役外資系企業人事の場合

面接で必ず聞かれる「志望動機」や「将来成し遂げたいこと」。あなたはどんなことがやりたいの?なんて聞かれるけど、多くの人が「やりたいこと」なんてない。それなのに、なぜ面接で聞くんだろう?そんな疑問も耳にします。そこで今回は、現役人事担当者の高田さんにインタビュー。企業はなぜ「やりたいこと」を聞くのか。「志望動機」はどこまで考えるべきか。「やりたいこと」選びに悩んでいる人、必見です。

2018.05.16.Wed

面接で必ず聞かれる「志望動機」 企業はなぜ聞くのか?

就活の一つのキーとなる「志望動機」や「将来成し遂げたいこと」。面接では、必ずと言っていいほど聞かれるテーマですよね。

あなたはどんなことがやりたいの?なんて聞かれるけど、明確な「やりたいこと」を持っている人の方が少ないのでは。

多くの人が「やりたいこと」なんてない、自分がどんな仕事に向いているのかはわからない。それなのに、なぜ面接で聞くんだろう?そんな疑問も耳にします。

そこで前回に引き続き、現役人事担当者にインタビュー。今回お話を伺ったのは、外資系企業で現役人事を務める高田さん(仮名)。

企業はなぜ「やりたいこと」を聞くのか。「志望動機」はどこまで考えられていればいいのか?「やりたいこと」選びに悩んでいる人、必見です。

「どんな価値に共感できる人なのか」を知るために、志望動機を聞く

—面接で聞かれる「志望動機」や「やりたいこと」。

「そんなのないよ」という学生も多いと思うのですが、高田さんは人事担当者として、なぜこの質問をしているんでしょうか?

高田:人・会社によっては「志望動機は重視しない」という話も聞いたことがありますが、弊社の場合は、「やりたいこと」について相当深掘りをしています。では、なぜそれを行うのかというと、その人が「根源的に何を成し遂げたいのか」を確認するためです。

—「根源的」とはどういうことでしょうか…?

高田:その人が「目の前のもの・こと」ベースではなく、その一つ上のレイヤーにある「世の中にどんな価値を与えたいのか」「どんな課題を解決するところにモチベーションを感じるのか」ということです。

まだ少しわかりづらいと思うので、詳しく説明をしましょう。

まず前提として、企業の「事業」は変わっていくものだ、という考えがあります。

例えばですが「シニア層が働ける環境作りをしたい」という会社のビジョンがあったとしましょう。そのビジョンを達成するためには、様々な手段があると思います。

Webメディアによって「シニア層を取り巻く環境」に対して啓発的な発信をしていく。
シニア層のための派遣事業を立ち上げて、働きたいシニア層を一人ひとり、働く場へとつなげていくことでそういった環境を作り上げていく。

そんな様々な手段が考えられる中で「企業がどの手段を取るか」が変化する、ということもとも、当然ありえるでしょう。

例えば、Webメディアを運営していたけど、思ったような効果が出ない。社会には良い影響を与えているけど、採算の問題でビジネスとして続けていくことはできない。

そういった観点から、今やっている事業から撤退をして、他の事業へと転換をすることも考えられます。

「Webメディアに興味があります」という人は、そのように会社が事業転換を図った際に、その会社でモチベーション高く仕事を続けていくことは難しいかもしれません。

その人が取り組む仕事も変わってくるかもしれません。営業の時は活き活きと働いていたけど、企画部に異動になった結果、モチベーションが下がってしまう。そういうことも考えられます。

そうなってしまっては、会社にとっても本人にとっても良くないことですよね。

—だから、「目の前のもの・こと」を対象にした「やりたいこと」を聞くわけではないということなんですね。

高田:そうなんです。

一方で、目の前の「仕事」ではなく、「シニア層が働ける環境作り」自体に共感している、あるいは「全ての人が楽しく働ける環境づくり」に共感している、「人材を通じて、日本全体に貢献したい」という気持ちを持っている、そんな人がいたとしたらどうでしょう。

目の前のやることが変わっても、その目標に対して強い気持ちを持っていれば、その人は活き活きと働き続けるでしょう。

そんな風に「こういう風に世の中を良くしたい」「こんな価値を生み出したい」、そういった部分が自社の考えと強くマッチしていれば、環境が変化しても活き活きと働き、その結果活躍もしてくれるだろうと考えています。

そういう思考を元に、シンプルに志望動機だけを聞く、ということはしていません。「過去に頑張った経験」も踏まえて、その人がどんな部分で、どんな価値を生み出した時にモチベーションを感じて、頑張ることができたのかを深く知っていきます。

そのようにして、総合的に「その人はどんな価値に共感できるのか」「この会社で発露するような、強いモチベーションはあるのか」というところを探っています。

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就活では「本当に夢中になれる環境」を選ぶべし

—なるほど。「自己分析」をする際にも、どんな価値に共感できるのかという点は、ポイントになりそうですね。

高田:そうですね。会社選びの際も「みんなが選ぶから」などではなく、自分が本当に魅力を感じる部分はどこなのか?という点を考えて、本当に納得した選択を行って欲しいと思います。

本当に納得した選択の先には夢中になれる環境があるでしょう。

そして、自分が取り組む領域に本当に価値を感じられて、仕事に夢中になれるような環境であれば、必然的に成長もできるでしょう。

価値を生み出すために、自分から仕事を取りに行ったり、一つひとつの仕事のクオリティーを高めようという気持ちも強くなる。そういった取り組みができている人は、成長角度も高いです。

そうして成長をすることで、人材としてもすごく重宝されますし、そこで一つのことを突き詰めて得た学びは、汎用的に活用できることがほとんど。

結局、自らのキャリアのためにも「自分が本当に魅力を感じること」「夢中になれること」に取り組むこと、そういった環境を選ぶことが最も重要なんじゃないかなと思います。

逆に言えば「成長できる」「素晴らしいキャリアが広がっている」と言われるような会社に入社しても、そこで満足のいく仕事ができなければ、思うような成長はできないだろうとも感じています。

だからこそ、就職活動というキャリアの岐路においては、自分がどんな価値に共感できるのか、これまでどんなことをした時に、モチベーション強く活動することができたのか、そういった点を認識しておくことは重要です。

それがいわゆる「自己分析」と言われるものなんだと思います。

そんなことを深く考えて、最善の選択肢を探求して、その選択肢の可能性の一つとして弊社を受けにきてくれている。そんな人には魅力を感じることが多いですね。

—高田さん、本日はありがとうございました!

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