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AI時代、メガバンクは大ピンチ? 現役銀行員の見解を聞いてみた

今回お話を伺ったのは、某メガバンク新卒3年目の一橋さん。今回のテーマは「リストラ」。これからの時代、多くの職業がAIに代替される。メガバンクは数万人単位のリストラを実施する、なんてニュースが流れていますが、実際に銀行で働く人は、どんな考えを持っているのでしょうか?

2018.03.26.Mon

就プロ編集部が皆さんの代わりに、若手社員に気になることを聞いてみる、就プロOB訪問シリーズ。

 

今回お話を伺ったのは、某メガバンク新卒3年目の一橋さん。
就活生に人気の高いメガバンクのリアルな裏側を、ぶっちゃけトークで話していただきました!

 

今回のテーマは「リストラ」。これからの時代、多くの職業がAIに代替される。
メガバンクは数万人単位のリストラを実施する、なんてニュースが流れていますが、実際に銀行で働く人は、どんな考えを持っているのでしょうか?

AI時代、銀行員のキャリアはどうなる?

—今回のテーマは「リストラ」。テレビのニュースやWebメディアなどでも「AIで銀行の人員削減が進む」なんて大きく取り上げられていますよね。

現役銀行員から見ると、どう感じられているのでしょうか?

一橋:我々ももちろんそのニュースは目にしていますが、言ってしまえば、話題性のために過剰に報道されているんじゃないかなと思う部分が強いですね(笑)

勘違いして欲しくないのですが、身内びいきとかではなく、実際に行内を見てそう感じています。

—そうなんですね!ぜひ一橋さんの見解を教えて下さい。

一橋:そもそも、今回の人員削減ってどういう風に行われるの、と考えると「行員の解雇」や「早期退職者を募る」のようないわゆる「リストラ」ではないんですよね。

数千人から数万人の削減が発表されていますが、その削減は「退職者」と「採用の削減」によって行われます。

定年などで辞めていく人が増え、採用する人数を減らすことで、徐々に人員を減らしていくというわけです。

もちろん、周りの行員で「お前は○月まででクビだ!」なんて言われた人というのも、聞いたことがありません(笑)

リストラが行われている!銀行はヤバい!と短絡的に考えるのはあまり妥当ではないかなと思います。

ーなるほど。少しイメージと違ったかも。

一橋:一方、いわゆる「AIに代替される業務」があるのは事実ですね。AIでも出来る、単純な数値の処理や書類の整理などは、どんどん代替していくでしょう。

受付業務はロボットが行う、なんて話も良く耳にしますが、これも実際に採算が合うのであれば、どんどん進められるでしょう。

ただ、これがネガティブな変化かというと、私はそうは考えていません。

機械でできる部分は代替し、人間にしかできない部分に人間の力を使う。これはすごく自然な変化だと思いますし、効率の観点から見ても素晴らしいことだと思います。

メディアなどで目にするのは「ハンコを押すだけの仕事をしていた人が、解雇される」というもの。

実際にはそんな仕事の人はいませんが(笑)、そういった無駄な業務を代替し、そうして空いた人手をどんな業務に使うか、どんな価値を生み出していくのか、それがポイントになるでしょう。

—「解雇」などが行われるわけではなく、むしろ業務が効率化され、新たな付加価値を生み出していくと。意外とポジティブな変化なのかもしれませんね。

一橋:あくまでも私の見解ですが、そう思います。AIに限らず、そういったことは今までもありましたよね。PCやITが普及したことで効率化が図られ、大きく業務削減できた部分も大きいでしょう。じゃあそれはネガティブなものかというと、そうではないと思います。

Fintechや仮想通貨など、金融を取り巻く環境変化の影響は?

一橋:どちらかと言えば、銀行業が気にするべきなのは「AIによる代替」ではなくて「Fintech」や「仮想通貨」の広がりによって、銀行業のビジネスモデル自体が代替されてしまい「銀行業ってそもそも要らないよね」となってしまわないか、ということではないでしょうか。

—テクノロジーによって「銀行業」自体が代替されてしまう可能性もあるのでしょうか…?

一橋:不勉強で申し訳ないのですが、専門ではないので凄く詳しい言及をできるわけではありませんが…。

とはいえ「Fintech、仮想通貨で銀行がなくなる!」なんていう話題も目にしたことがありますが、それもまた時期尚早かなと思います。

例えば、よく見る話題では「Fintechは決済の領域を代替する」「ビットコインはセキュリティ面で強く、送金ツールとして有用になる」といったものがありますが、銀行が決済・送金の業務だけを行なっているだけではありませんよね。

より詳細までお話をすると、決済の部分を抑えられてしまうと銀行業に影響する、といったこともあるのですが…。専門的な話になってしまうので割愛します。

実際にテクノロジーが浸透するのか、その浸透によってどれだけ銀行業が代替されるのかはまだ未知数なのではないかなと、個人的には思います。

もちろん、メガバンクを始めとした金融機関も、規模を活かしてFintechやブロックチェーンの分野には投資を進めていますし、そんな観点も含めて、今後どうなるかは注視が必要だと思います。

こちらも「Fintechが発達しているから銀行はダメだ」と鵜呑みにするのではなく、状況を見ながら知識を入れ、判断していただくのが良いかなと思います。

—なるほど…。まだまだ未知数な未来の領域。わかりやすい話を鵜呑みにするのではなく、自分の頭できちんと考えることが必要そうですね。これは金融業界に限らずそうかもしれません。

今日はありがとうございました。

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