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人事のプロが語るガクチカ講座! 「学生時代力を入れたこと」の評価視点と答え方とは?

「どうガクチカを対策するべきかわからない...」とお悩みの就活生は多いでしょう。 そこで今回は、現役の人事コンサルタント坂本さんに、プロの目線からガクチカの評価視点や作り方等、ガクチカの対策法を語っていただきます!。

2018.01.16.Tue

「学生時代力を入れたことを教えてください」ガクチカと言われる、就職活動で頻出の質問です。多くの企業ではESや面接で必ず聞かれます。

 

そこで今回は現役人事コンサルタントの坂本さんから、“ガクチカ”の作り方、そして人事の「ガクチカ」に対する評価視点、伝えるときのポイントをお聞きしました!

目次

1.人事が語るガクチカの評価視点とは?
成果に至るまでのプロセスに妥当性があるか?
ガクチカにあなたの価値観がちりばめられているか

2.ガクチカの作り方~STAR法を用いて死角のないガクチカを作ろう

3.ガクチカを例文で解説!

4.ガクチカへの深堀具体例。回答時のポイントとは?

5.ガクチカを伝える際の注意点

人事が語るガクチカの評価視点とは?

坂本:学生時代力を入れたことへの評価視点は以下の二点になります。

評価視点①:成果に至るまでのプロセスに妥当性があるか

一点目は、成果に至るまでのプロセスに妥当性があるか。
ではなぜプロセスの妥当性が、ガクチカの評価視点になっているのでしょうか?

理由としては、社会人も、成果とプロセスの妥当性この二軸で判断されるためです。

会社組織においては、社員一人に目標が与えられ成果が求められます。

そして成果を出すには、そのプロセスが妥当でかつ応用が利くものでなければならない。

プロセスがいい加減なものであれば、たまたま良い成果を上げても、それは偶然かもしれません。

その人が持続的に成果を上げ続けられるかどうかには疑問符がつきます。

そのため、「学生時代力を入れたこと」を聞く意図として、どういった成果を上げたのか、また妥当なプロセスを踏み、入社後も成果を出せるか思考力があるどうか、を図りたいわけです。

加えて、学生の質を明確に判断する基準はありません。社会人を面接する際には、今までのキャリアをさかのぼる。

そして過去の業務内容をヒアリングすれば、社会人の持つスキルを大体把握できる。

しかし学生には社会経験がないため、実務上で何が得意か不得意か、どんな環境でどんな仕事をすれば成果が出せるのか?

こちらを判断できる基準はないに等しい。

それ故、学生時代力をいれた経験から、どのようなプロセスを踏んでどういった成果を上げたか、成果を至るまでのプロセスの妥当性を知る。

そして入社後も成果を上げられるかどうかを判断するわけです。

評価視点②:ガクチカから物事に対して取り組むスタンス、価値観が見えるか

坂本:二点目の評価視点は、ガクチカを通じて物事に対して取り組むスタンス、価値観が見えるかどうか。

言い換えれば、仕事に対してどのような価値観を持って臨むのか、これを過去経験から図るといえうもの。

つまり具体的な経験の内容よりかは、その経験をした理由や思い、そして根幹になっている価値観を確認したい。

なぜなら、学生時代起業をしたという一部の例外的な学生を除き、多くの就活生が力を入れたのはサークル、バイト、部活動でしょう。

つまり、ガクチカの経験自体に大きな差はないわけです。

だからこそ、その経験に取り組んだ理由や思い、どういった価値観を持って物事に取り組んだのかを聞きたいのです。

具体例を持って解説しましょう。

例えば、飲食店のアルバイトでホールの接客にあなたが力を入れた。
そして面接では、「お客様に対して満足感を持っていただくために、接客に力を入れました。」と伝えたとします。

これを聞いた面接官は「なぜ、接客に力を入れたのですか?」と聞くことがあります。

このように、ガクチカに対して「それに力を入れた理由」を企業側は問うことが多い。

先ほど上げた接客の例を挙げるならば、
「アルバイトとして、ホールで接客を勤めていましたが、仕事に取り組む上でアルバイトだからと言って手を抜いてはならない。店舗の売り上げやサービスの満足度向上に努めなければならないと考え、ホールのスタッフとして接客の向上を意識しました。」

このように、アルバイトとして店舗のサービス向上に責任を感じたと述べる。

そうすることで、仕事に当事者意識を持って臨むあなたの価値観を伝えることができます。

なぜその取り組みに力を入れたのかを深堀し、自分が持つ価値観を整理しておく。

それによって、ガクチカを通じて仕事に対するあなた特有の姿勢を伝えられます。

まとめると

ガクチカの評価視点は

・妥当なプロセスを踏み成果を上げることができているか?

・ガクチカを通じて自分の物事、仕事に取り組むスタンスが伝えられているかどうか?

の二点です。

面接では、この評価視点に基づいた深堀がなされます。

この深堀に対する答え方は、後ほどお伝えします。

STAR法に基づいて、死角のないガクチカを作ろう!

坂本:では「学生時代頑張ったこと」ガクチカをどうやって作ればよいのでしょうか?

まずガクチカのベースになる「経験」についてです。

自分が携わっており、頑張ったと胸を張れる経験ならばサークルやアルバイト、ゼミの活動でガクチカはいいのです。

先ほども述べた通り、面接官は経験の大小よりもその経験で上げた成果とプロセス、また取り組みの中で発揮したあなたの価値観の方を重要視しています。

その上で、ガクチカを作るために有効なフレームワークは、STAR法という表現法です。

STARとは

・Situation
・Target&Task
・Action
・Result

この四つの英単後の頭文字をとったものです。

このフレームワークに沿ってガクチカを整理するとわかりやすいです。

ではガクチカに最適なフレームワークSTAR法。

この四つ、それぞれについて解説していきます。

Situation

最初に、学生時代頑張ったことの概要や上げた成果を述べる。できるだけ具体的でわかりやすく伝えることが重要です。

Target&Task

ガクチカで取り組んだ課題や目標について述べます。ガクチカで取り組んだ課題や目標について述べます。

Targetは「目標」のことを指し、Taskは「課題」と捉えます。

力を入れたことの概要に次に、Target&Taskを述べることで、中でも一番力を入れた内容を伝えます。

Action

先に述べた課題解決や目標達成のために行った行動内容を述べます。

その行動は、組織の中であなたがどのような役割を果たしたかであったり、チームメンバーや顧客に対してどのように働きかけたのかを具体的に述べましょう。

大体のケースにおいて、仕事とは他の人とも関わりを持ち進めるため、組織の中でどういった役割を果たしたかという観点は重要です。

また、あなたが課題や目標のためのアクションを起こした動機を述べることで、ガクチカの評価視点である「物事に対するスタンス、価値観」を伝えられます。

Result

ガクチカを通じて自分がとった行動の結果、どういう成果を生み出したのか。

その成果がもたらした周囲や自分に対する変化。

また、その結果として自分の学びや成長を伝えられるとよいでしょう。

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例文つき!ガクチカの解説

坂本:上記のSTAR法を念頭に置いて作成した「ガクチカ」の例文は以下のようになります。

『私が学生時代に力を入れたことは、ベンチャー企業での営業のインターンです。

 

中でも私が学生チームのリーダーとして、学生チーム全体の売り上げ目標100万円の達成に導きました(Situation)。

 

私が入社した直後は、月当たり100万円の売り上げ目標が達成できていない状態でした。

 

その原因は新人の育成不足にあると考えました(Target&Task)。

 

そこで組織全体の課題を解決するための行動を起こすことがリーダーの責任と考え、私は週一回の勉強会を企画しました。

 

勉強会の設計に当たって、全社員へのヒアリングに基づいた商材知識や、営業ノウハウの共有を行いました(Action)。

 

その結果、徐々に勉強会で知識を得た新人が売り上げを伸ばし、社内にお互いの成果を競い合う空気感が作られたことで、月当たり100万円の売り上げ目標を達成しました。

 

マネジメントという仕事は、組織全体を高めるという視点を持ち実行することが成果に直結するのだと学びました(Result)。』

上記の例では、「学生時代に頑張ったこと」の中身である「営業のインターン」。

そして「売り上げ目標100万円の達成」という「成果」をSituationとして伝えています。

その上で、「一体感の欠如」「新人の育成不足」が、売り上げ目標に達しなかった組織の課題(Task)であると述べる。

このTaskに対して「商材知識や営業ノウハウを学ぶ勉強会を開く」というActionは論理性が伴っている。

それによってガクチカの一つ目の評価視点である、「成果を上げるまでのプロセスの妥当性」を担保できています。

またActionを起こした動機として「組織全体の課題を解決するための行動を起こすことがリーダーの責任と考え、」という文言を加える。

そうすることにより、リーダーとしての責任感、当事者意識の強さといった物事に対する自分のスタンスを述べています。

Resultでは、Actionに対する成果とマネジメントの観点から、実務をこなす上でつながりうる学びを得たことをアピールできている。

それによって、社会人になっても、自分は経験から学びを得て成長しうる人材だと企業側に伝わるのです。

この例のように、STAR法に基づきガクチカを作成することで、わかりやすくかつ説得力の伴ったガクチカを作れます。

ガクチカへのよくある深堀の具体例。そして解答時のポイントとは?

坂本:記事の冒頭で、ガクチカの評価基準として「成果を上げるに至るプロセスの妥当性」を図ると述べました。

そこで、先ほど出したガクチカの例文を元に、面接官が実際に行う深堀の質問そして回答する際のポイントお伝えします。

よくあるガクチカの深堀①:「その活動に取り組んだのはなぜですか?」

坂本:よくある深堀の質問として、ガクチカのテーマとなっている活動に対して、取り組んだ理由や経緯を確かめる質問です。

答える際のポイントは明確な目的意識を持っていたとアピールすること。

『~という活動を通じて、○○というスキル、経験をしたかった。』という形で伝えられると良いでしょう。

それにより、目的意識を持って仕事に取り組めるとアピールできます。

前の段落で出したインターンのガクチカを例に出すと。

『営業のインターンに参加した理由は、コミュニケーション能力を高めたかったからです。

 

私は文系のため、どの企業でも営業を経験する可能性が高い。

 

また、自分自身、働きかけ人を動かすコミュニケーションが苦手と感じていました。

 

なので営業のインターンに取り組みました。』

このように解答すれば機能します。

よくあるガクチカの深堀②:「なぜそのような成果が挙げられたと思いますか?」

坂本:これは、成果が上がった要因を分析し、実務上で再現できるかを図る質問です。

また入社後も、成功体験を体系化して、自身のノウハウとして蓄積できるかを問うています。

答える際のポイントは、取った行動がどう成果に繋がったかを述べられると良いでしょう。

営業インターンの例を挙げると

『勉強会を通じて、営業社員が実際に行い成果を上げている顧客様とのコミュニケーション方法やテクニック、お客様に対するフォローの仕方を共有しました。

 

またそれらをマニュアル化し、会社全体の知識に変えることができました。

 

それによりチーム全体の営業ノウハウを底上げすることができ、成果につながったと考えています。』

上記のように答えると良いでしょう。

よくあるガクチカ深堀③:『その取り組みの中で、苦労したことは何ですか?』

坂本:ガクチカの内容を実行するにあたって、どんな壁にぶつかったのかを問う質問になります。

このガクチカへの深堀を通じて、挫折に対して向き合う姿勢があるのか、困難を切り抜け成果を出す行動力が備わっているかを図ります。

この質問に回答する際のポイントは、二点です。

一つ目は、困難をどういうモチベーションで乗り切ったのかという、あなたの人間性を伝えること。

二つ目は、困難を乗り越えるための取り組みを具体的に伝えることです。

では今回もガクチカの例文を用いて、答え方の例をお伝えします。

『私が苦労したのは、勉強会を開くために全社員のヒアリングを頂くことでした。

 

会社として歩合制を採用していることもあり、社員の方全員がノウハウを教えてくれるわけではありません。

 

しかし私にはリーダーとして学生チームを成長させる責任がある。

 

だからこそ、難色を示す社員さんを何度も説得し、御協力頂けました。その結果、無事勉強会を開くことができました。』

ガクチカを伝える際の注意点とは?

坂本:ガクチカを伝える際の注意点は、企業が求めている資質をPRすること。

つまり、ガクチカを面接官に伝える際には、企業が求める人物像への理解が欠かせません

ただ漠然とガクチカを伝えても、面接官からすれば自社で就活生が働くイメージが湧きづらい。

就活生に求める資質は企業によって大きく異なります。

なので、志望企業の企業研究や業務を調べ、その企業ではどんな人材が活躍し、どういった能力が必要とされるかを知る。

その上で企業が必要とする能力をアピールできるエピソードを選ぶことが重要です。

例えば、銀行を例に出して考えると、「お金」という財を扱う以上、顧客との強い信頼関係構築が望まれます。

それ故銀行を受ける場合、ガクチカを通じて周囲との信頼関係を築き、目標を達成したエピソードを伝える。

つまり企業が求める人物像に即して、戦略的にガクチカをPRする工夫が重要になりますね。

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