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内定強者が語る「OB訪問」の活用法。商社・広告・外コンから内定を勝ち取った秘訣とは?

経歴は普通の大学生なのに、商社・広告・外資系から内定を取りまくり…。そんな「最強の凡人」村田さんに、今回はOB訪問の秘訣を伺いました。村田さんは、各業界で必ずOB訪問を行なっていたと語ります。それでは、OB訪問を最大限に活用する方法とは、どんなものなのでしょうか?

2017.10.20.Fri

内定強者が語る、OB訪問の秘訣とは?

就活無双といえば「アメフト部で活躍」「帰国子女で米国名門大学に留学」「学生時代にサークルを立ち上げ」など…そんな経歴の持ち主だけの特権だと思っていませんか?

そんな経験の無い「凡人」なのに、商社・広告・人材・コンサルなど、あらゆる業界から内定を貰った就活無双、村田さん(仮名)。

前回はその村田さんに、面接での秘訣を伺いました。

今回のテーマは、情報収集の極意。

村田さんは、あらゆる業界のOB・OG訪問を欠かさなかったといいます。

OB・OG訪問で情報を収集し、就活を有利に進める秘訣とは、一体なんなのでしょうか?

選考通過のためにもOB訪問は有効

―村田さんは、様々な業界のトップ企業から内定をもらっていますよね。

それだけ様々な業界で内定をもらうためには、各業界への理解も不可欠なはず…。何か特別な対策や工夫をしていたのでしょうか?

村田:僕の場合は、どの業界・企業が自分に一番合っているのか、本当に納得できるまで考えたいなと思って、OB訪問で社会人の生の声を聞くことをかなり重視していました。

ーOB訪問ですか…。OB訪問というと、商社などではOB訪問をしないと本選考で落とされる、なんていう噂もよく聞きますよね?

村田:うーん。どうなんですかね?(笑) 僕自身は実感したことがないですが、確かに商社、金融などではそういった噂も聞きますね。

でも、OB訪問で足切りがあるかどうかに関わらず、「内定」という観点で言うと、OB訪問で学んだことは、必ず面接や選考に活きると思います。

自分のキャリアを考えるためにも、選考を通過するためにも、OB訪問での情報収集はしておいた方が良いと思いますね。

OB訪問は「キャリアの仮説検証」をする場

ーそうなんですね。私はOB訪問をしたことがないのですが、OB訪問ではどんなことを意識すべきなのでしょうか?

ちゃんと考えて行かないと、「ただ社会人から話を聞くだけ」になってしまいそうな気がして。

村田:そうですね。僕も闇雲に話を聞くだけでは意味がないと思うので、かなり準備をしていて。僕の場合は「自分の仮説を検証する」という意図を持ってOB訪問に臨んでいました。

ー「仮説を検証する」とは一体どんなことでしょう…?

村田:簡単に言うと、自分の理想とするキャリアを、その業界・企業で歩むことができるのかを確認することです。

僕の場合、「絶対にこの業界・この会社が良い」っていうのは無かったので、幅広い会社について、自分が入社したらどんなキャリアを歩むのかを知りたいと思っていて。

その上で、「自分はこういう仕事がしたい」「こういう社会人になりたい」という自分の理想状態に対して、どの業界・企業ならそれが達成できるのかを考えていました。

例えば「A業界だと、こんな働き方ができて、こんな社会人になれるんじゃないか? それだったらA業界で働きたいな」という仮説を立てるんです。

でも、その業界についての考えは仮説・想像でしかありません。だから、実際にその業界で働く社会人に、仮説をぶつけてみて、本当にそんな働き方なのか、どういう社会人になれるのかを確認するんです。

ーなるほど…。まだ少しイメージがつかないので、OB訪問でどんな情報を得ていたのか、具体的に教えて頂いてもよいでしょうか。

内定強者は、OB訪問でどんな情報を得ていたのか?

村田:はい。まず前提として、僕の理想のキャリア像は「仕事を通じて、色んな人の可能性を広げること」でした。

じゃあ、例えば広告代理店で働くことになると、そのキャリアは描けるんだろうか、と考えて。

僕の仮説は「メッセージ性の強い広告を作ることで、人の認識や意識に影響を与え、感情だけでなく行動・意識を変える。そんな仕事ができたら楽しいんじゃないか」というものでした。

その仮説を持って、OB訪問で「僕はこう考えているんですが、実際に働いてみて、どう感じていますか」と聞いていくんです。

すると、自分の仮説に対して答えが出てきます。

例えば簡単なところから言うと、「広告代理店に入る」=「必ずしも広告表現を作る仕事を担えるわけではない」とか。

広告表現を担うのはクリエイティブ担当、コンセプトを描くのはプランナー、調整や金銭面などの管理は営業。そんな風に仕事が分かれています。

クリエイティブな仕事がやりたいと思っていたのに、別の配属になりギャップを抱えている人も多いこともわかったんです。

また、「人の可能性を広げること」に関しても色々話を聞いて。

広告が「感動を与え、人を動かす」のは、そのメッセージが「その人の内面に持っているポイントに刺さる」のであって、「メッセージがその人を変えている」のではない、という意見が聞けたり。

僕の言う「人の可能性を広げる」にも程度や関わり方があって、広告代理店の場合は自分の理想の関わり方とは少し違うんだなと認識しました。

そんな風に、あらゆる業界でOB訪問を行い、情報収集をしていましたね。

そうして、広告業界でどんなキャリアを描けるのか、商社なら自分の理想のキャリアを描けるのかと、一つひとつ検証していきました。

OB訪問は、仮想面接でもある

ーそうして、OB訪問で一つひとつの業界について情報を得ていくんですね。

村田:そうですね。そして結局「こんな関わり方がいいな」「社員さんが語るやりがいにすごく共感できるな」と強く思ったのが人材業界だった、という流れで志望度に優劣がついていきました。

また、仮説検証を繰り返すことが選考対策にもなったと思っていて。

就活でよく聞く話として、「御社でこんなことがしたいです!」って志望動機を述べたら、人事の方に「それってウチではできないよ」とか「他の会社じゃダメなの?」って言われた、っていうものがあると思うんですけど。

でも、僕の場合はOB訪問の場で既にその部分の検証ができていた。

「僕はこう思っています」「この会社は、他社と違ってこういう仕事が魅力ですよね?」っていうのが、現場で働く方に共感されているのであれば、面接を担当する方からも大きな乖離はないはずで。自然と面接の練習ができていたんだなと思います。

なるほど…。OB訪問でリアルな情報を得ることで、キャリアの仮説検証だけでなく、選考の対策にもなっているんですね。

村田さんが語る、OB訪問の下準備

ちなみに、OB訪問で質問をする上では、業界への最低限の知識は必要ですよね。そういった情報はどうやって収集していたのでしょうか?

村田:僕の場合は、就活初期からかなりの数のOB訪問をしていたので、各業界の情報がなんとなく頭の中にインプットされていて。その情報を元に、キャリアの仮説を立てていました。

夏頃までは「就活も社会もよくわからない」と思って、OB訪問では「この業界って何をしてるんですか」「この会社って何をしてるんですか」みたいな質問をしていて。

「就活の流れ」や「業界がどんなものか」「社会・ビジネスの全体観」はそこでインプットをしました。

何もわからない時期は、業界・ビジネスについて詳しく、噛み砕いて教えてくれる人を探すのがいいと思います。

ー業界の知識についても、OB訪問で情報を集めていたんですね。

村田:そうなんです。ただ、ずっとそうやって話を聞いているだけでもダメですね。そういう質問ばかりをしていると、OB訪問で誰に会っても同じような話になってしまって。

webで調べれば出てくるような情報を得るだけになって、あまり学びがない時間を過ごしてしまうんです。会ってくれる方に対しても、調べればわかるような質問をするのは失礼かなと。

そういった経緯もあって、先ほどお話ししたようなOB訪問をするようになりました。

ーじゃあ、まずは下準備として、業界や社会についての知識を増やす時期を作り、ある程度知識を貯めた段階で詳細な仮説検証をするのが良いのかもしれませんね。

OB・OG訪問は数を増やすだけではダメだというお話もありました。最後に、就活生がOB訪問をする上で、他にも注意点などがあれば教えてください。

村田:最低限のマナーなど、当たり前の部分を徹底する、といったことは一旦置いておいて、OB訪問からの学びという点で一番大事なのは「自分を否定されることを恐れない」ことじゃないかなと思います。

自分の仮説を話す上で、OBの方に否定をされたり、話が噛み合わないなって思うことも何度もありました。

例えば、「こういう働き方で、こんな貢献がしたいです」ってお話をしたら、「それじゃあお客様は喜ばない、ただの自己満足でしかないよね」とか「周りが見えてないよね」というお話をいただいたり。

そういったことが続くと、ちょっと嫌だな、と思うこともあります。でも厳しいお言葉をいただくことがあっても、それはそれで自分の仮説や志向をブラッシュアップできる。

これは面接で厳しいフィードバックをされた時なども同じかなと思います。

就活生はほとんどの人はビジネスの経験がないし、自分がしている経験と、目の前の人がしている経験が違うのも当たり前だから、時にはぶつかるのも当然。

そんな時も、嫌だな、ってネガティブになってしまうんじゃなくて、そんな経験からどう自分の思考をブラッシュアップできるのか、そのための機会として捉えて、ぜひポジティブに就活を進めて欲しいなと思います。

ーありがとうございました。読者の皆さんも、村田さんのようにOB訪問を活かして自分のキャリアを明確にしていってみてはいかがでしょうか。

(取材・文 就プロ編集部:下谷愛子)

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