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「高学歴・体育会系」でも失敗する ハイスペ無内定者の敗因を分析してみた

100社もエントリーしたのに内定ゼロ…。無内定で仕方なく留年…。有名大学在籍中のハイスペ就活生でも、そういう憂目にあう人は時々いる。自分にはカンケイない話とタカを括っているあなたこそ、危ないかも。 今回インタビューをしたのは「高学歴・体育会」という肩書きを持ちながら、無内定の憂目に会ってしまった、大谷さん。一見、「就活強者」に思える大谷さんがつまずいた思わぬ理由とは?

2017.09.08.Fri

「高学歴・体育会」なのに無内定?

100社もエントリーしたのに内定ゼロ…。無内定で仕方なく留年…。有名大学在籍中のハイスペ就活生でも、そういう憂目にあう人は時々いる。自分にはカンケイない話とタカを括っているあなたこそ、危ないかも。

そこで今回就プロは、ハイスペ無内定者の敗因を分析してみることに。

「旧帝大」「理系」「体育会系」「イケメン」…就活を有利に運べそうなスペックの数々を備えていても無内定という結果になってしまった某旧帝国大学・修士課程2年の大谷さん(仮名)。

一見、「就活強者」に思える大谷さんがつまずいた思わぬ理由とは?

スケジュール感は良かったけれど…

—まずはじめに、大谷さんの就活遍歴を教えてください。

大谷:学部時代は就活をせずに、修士課程1年生の夏からインターンに応募するなどして就活をスタートしました。僕の就職活動をまとめると、だいたいこんな感じになります。

—スケジュール自体は悪くないですね。「夏のインターン」と「秋冬のインターン」を両方こなして、3月からこまめに企業説明会にも参加しています。これだけ見ると、就活の定石をきちんと踏んでいる感じです。スケジュール感はひとまず◎ですね。

一般に、大学院生だと研究が忙しくて就活に時間を使えず、出遅れることで失敗するというケースをよく聞きますが、大谷さんの場合、それは当てはまらないようです。

大谷:はい、僕は修士課程に進学した時点で研究者ではなく就職を志望していたので、かなり早い段階から就活に時間を割くようにしていました。危機感だけはなんとなくあって、とにかく早めに動き出したほうがいいだろうと。

スペック的に有利すぎたがゆえに…

—スケジュール感は◎だし、危機感もあった…にもかかわらず無内定。ますます謎です。しかも大谷さんの場合、学部時代から体育会でスタメンを務め、大学対抗戦ではチームを優勝に導くほどの実力者。リーダーシップもある体育会系人材に、なぜ企業は内定を出さなかったのか。ますます気になります。

大谷:ですよね(苦笑)。でも今思えば、敗因はたくさんあるんですよね…。一番の敗因は、「就活をナメていたこと」。早い段階から就活に取り組んでいたけれど、やっぱりどこかテキトーだったんですよね。

それに油断もありましたよ、正直。高学歴と呼ばれるような大学にいて、就活で有利だと言われる体育会にも所属していて。大学から始めたスポーツで、必死に努力してスタメンを勝ち取って、大会では優勝。部活をやりながら研究でも成果を上げていたし。面接で話せるようなエピソードもいっぱいあるな、とタカを括っていましたね。

—スペック的にあまりに有利なので、余裕をぶっこいてしまった、と。

大谷:はい。フツーにやればどこか受かるだろう、志望度が高い企業以外は受けなくてもいいだろう、なんて思ってしまってたんです。

受けたのは5大商社と3大広告代理店と…

—「行きたくないところは受けない」という方針だったんですね。じゃあ、エントリーした企業の数もかなり少ないんですか?

大谷:ですね。5大商社、3大広告代理店、あとは興味がある大手を2、3社受けた程度です。

—それはかなり絞り込んでますねー。で、全部落ちちゃった、と。

大谷:はい、残念ながら。計10社くらい全滅でした。

—でも、5大商社、3大広告代理店って、フツーみんな落ちますよね。いくらハイスペでも、「受かったらラッキー」くらいのつもりで受けて、大半は撃沈します。大谷さんは合同説明会にもたくさん参加されていますよね?

商社と広告代理店の他は興味なかったんですか?

大谷:説明会に参加して「いいな」と感じた企業も、本当はいくつもあったんです。ベンチャーのインターンにも参加して、それ自体はすごく楽しかったし。でも、漠然と「ベンチャーより大手の方がスゲェだろ!」みたいなイメージがあって、いわゆる花形企業ばかりエントリーしてしまった。

—ホントはベンチャーにも興味があったのに、やっぱり大手だろ!って思っちゃったんですね。

大谷結局、食わず嫌いだったんですよね。今から思えば、金融やメーカーもなんで受けなかったんだろうと自分でも不思議です。今ようやく本腰を入れて調べてみると、商社と広告代理店の他にも「面白そうだな」って業界にたくさん出会うんです。でも、今から受けようと思っても、すでに採用活動を終了してしまっているところばかり…。

—悲しい…。

大谷「商社ってカッコいいよな」「俺は商社に行くべきなんだ」みたいな、ヘンなプライドが邪魔をしてしまったんだと思います。

8月中旬がどん底だった

—就活が本格的にスタートするのは、修士課程2年の6月ですから、現時点(8月末)の時点で3ヵ月弱になります。ここまでどんなふうに討ち死にしてきたんですか?

大谷:6月に本選考が始まって、最初は順調に1次選考を突破していくんですが、2次選考、3次選考を通過できず…。あれ…?って思い始めて…。

—つまりエントリーシートは通過しても、面接で落とされちゃうんですね。

大谷:そう、面接がダメ。でも、最初は落とされても危機感があんまりなくて。「面接官との相性が悪かったから仕方ないな」とか、「寝不足でうまくしゃべれなかったな」とか、どこか楽観的に考えていて、落とされた原因を突き詰めてなかったですね。

—オレみたいなハイスペを落とすわけないだろうと心のどこかで思っていたのかなあ。で、いつから本気で追い詰められてきたんですか?

大谷:6月中旬ぐらいからですかねえ。自分の持ち駒は減るばかりなのに、友人が内定をもらい始めて。6月の終わり頃にはプレッシャーのあまり、面接でまったくしゃべれなくなってしまって。そんな状態では、もちろん結果も散々でした。エントリーしていた最後の企業から落選の連絡が来た時は本当にショックでした。

—今がまさにどん底なんですね。

大谷:本当のどん底では、部屋から出ることもできず、3日間こもりきりでした。「留年をして来年もう一度就活するか、でも早く社会に出なきゃいけないし」とグルグル考えているうちに気持ちが落ち込んできて。

ハイスペ就活生に伝えたい3つのこと

—ちなみに、今も就職活動を続けているんですよね?

大谷:続けています。通年採用をしている会社や秋採用を始める会社がまだあるので。6月以降は自己分析を深めたり、友人に就活の相談をしたりと、自分なりに努力するようになったせいか、最近では面接試験で合格をもらえるようになりました。

—おお、いい兆しが。

大谷:ただ、面接が上手になっても、落ちてしまう選考も多々あるんです。求める人材要件には合わないと伝えられたり、面接官との相性もやっぱりあるんだなと。就活ってスペックや実力だけじゃなくて、「縁」と「運」も結構関係してる。だからこそ、ある程度は数を当たらなきゃダメだと気づきました。

—最後に後輩のハイスペ就活生に伝えたいことは?

大谷:とにかく「就活、ナメるなよ」と。それから「食わず嫌いをせずに数を打て」「落ちたらちゃんと反省しろ」と。

この3つを守らないと、オレみたいに後悔するぞ、って伝えたい。

—身に沁みますね。大谷さん、今日はありがとうございました。 

(取材・文 就プロ編集部:下谷愛子)

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